2026.3.6 提出@令和8年3月 予算特別委員会
被災者の生活再建を支えられますか
福田たえ美議員が「被災者の生活再建を支えられますか」について質問しました。
議員、会派の意見
福田たえ美議員
災害ケースマネジメントは、被災した住宅に住み続ける支援が必要な人を訪問し、複数の専門職が連携して生活再建を支える仕組みです。令和元年台風19号で被災した高齢夫婦が情報を得られず、対応が遅れて苦労する姿を見たことから、令和4年3月に初めて議会で取り上げました。
令和7年度に参加した特別区長会調査研究機構の研究は、誰一人取り残さない復旧・復興につながる内容だったのでしょうか。研究テーマ、参加者、開催頻度、調査内容を伺います。
政策企画課長
研究期間が1年間と限られるため、今回は震災復興本部の体制、意思決定手続、財政など、発災から復興計画をつくるまでの施策立案と実施に必要な内部手続を中心に研究しました。世田谷区が提案区となり、学識経験者や複数の特別区が参加して、月1回のペースで研究会を開きました。
震災復興マニュアルを実践的に改善するため、仙台市、石巻市、熊本市にも聞き取りを行いました。被災経験のある3市の実態と世田谷区の現行マニュアルとの違いを整理し、修正時に活用する重要な点をまとめています。今年度末の完成を目指しています。
福田たえ美議員
大きな一歩です。調査結果を基に、区の震災復興マニュアルを実効性のある内容に改めてください。視察した倉敷市では、住まいの伴走型支援や、建築士と支え合いセンターの相談員が同行訪問する事業など、福祉部門と住宅・建築部門が連携して住宅再建に寄り添っていました。
誰一人取り残さず生活を再建するには、福祉と住宅など異なる部門の連携体制が必要です。令和8年度に関係所管を交え、研究成果を区民の生活再建まで想定したマニュアルへ反映すべきではないでしょうか。
政策企画課長
令和8年度は、調査研究の成果を踏まえて震災復興マニュアルの修正を検討します。都市、住宅など分野別の復興についても課題を洗い出す想定です。災害ケースマネジメントを実践的なものにするには、住宅や福祉など生活再建に関する取組をさらに集中的に掘り下げる必要があると、今回の研究で改めて認識しました。
福田たえ美議員
92万人が暮らす世田谷区では、具体的な体制づくりや人材育成など、多くの課題があります。実効性を確保するため、別の視点から関係自治体を調査する取組も積み重ねてください。この研究を単発で終わらせず、特に生活再建に関する研究を継続すべきではないでしょうか。
政策企画課長
令和8年度のマニュアル修正に向け、生活再建に関する課題を洗い出します。その検討を踏まえ、令和9年度に再び特別区長会調査研究機構の研究テーマとして提案することも視野に入れ、区の対応を多角的に検討します。
復興は全庁的な課題です。各所管部が当事者意識を持って行動し、令和9年度までの研究も踏まえて取組を継続し、震災復興マニュアルの修正を進めます。
福田たえ美議員
倉敷市では、被災後に市外へ移った人にも丁寧に寄り添っていました。ホームページを見るだけでは分からない、現場に寄り添う支援を実現してください。
