2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会
道路防災の十年間の進捗と危険度に基づく優先判断
大庭正明議員が「道づくりと防災上の優先判断」について質問しました。
大庭正明議員
道づくりプラン二〇二五素案に、防災だけでなく歩きやすさや滞在しやすさを重視するウオーカブルの視点を加えることには賛成ですが、危険な場所が安全になったかが重要です。区内には延焼遮断帯の不足、約百三十キロメートルの緊急輸送道路における幅員不足と閉塞リスク、木造住宅密集地域を中心とする消防活動困難区域が残り、これらは都市整備方針二〇一四でも指摘されていました。当時の都市計画道路の整備率は主要延焼遮断帯が四九・八%、一般延焼遮断帯が二八・一%で、二〇一四年の道づくりプランで選んだ優先整備路線のうち、事業着手は四区間、〇・八キロメートルにとどまります。舗装更新も二〇一八年から二〇二二年までの五年間で約二十三万平方メートルと、計画目標の約三分の二でした。物価、人件費、資材価格が上昇する中、危険度の高い地域から先に決めず、「検討中」とする先送りが都市整備の遅れを広げたのではないでしょうか。危険度を具体的に示して住民と共有し、優先順位、判断期限、決定主体、手順を明確にする必要があります。主要生活道路の幅員や線形を事業着手段階で具体化するのでは、区民は計画の姿を理解して合意できません。延焼遮断帯、緊急輸送道路の閉塞リスク、消防活動困難区域について、この十年間で改善したこと、改善していないこと、未達の根本原因を示し、危険の共有を行政の決定につなげる仕組みをどう立て直すのか答えてください。
区長
平成二十六年の現行道づくりプラン策定後、延焼遮断帯となる都市計画道路では、区施行の補助一五四号線と都施行の補助二六号線の二路線、合計〇・九キロメートルが完成しました。都市計画道路、主要生活道路、地先道路、緊急輸送道路沿道の耐震化にも取り組み、閉塞リスクの低減や消防活動困難区域の解消につながった箇所がありますが、道路基盤は十分ではなく、防災上の課題が多く残っています。この間、主要生活道路を含む四路線へ新たに着手し、現在は計二十三路線の事業を進めていますが、用地取得の長期化や未完成路線の蓄積により、当初計画どおり着手できていない路線もあります。道づくりプラン二〇二五素案では、延焼遮断帯や消防活動困難区域を課題として示し、優先整備路線の考え方、選定結果、整備方策を公表して、パブリックコメントなどを実施しました。選定路線はいずれも計画期間内に着手が必要であり、防災、広域道路ネットワーク、歩行者の安全、関連事業の進捗などを総合的に考慮して順次事業化します。地域や地権者に課題と必要性を丁寧に説明し、区長として随時適切に判断しながら、計画期間内の着手を目指します。
