議員、会派の意見
津上仁志議員
津上仁志議員
会派として、税収だけに依存せず、公共事業にも収入を得る視点を持つよう求めてきました。公園整備でも、Park-PFIなどを導入し、収益性を確保することが必要だと考えています。
北烏山七丁目緑地事業の基本計画素案では、樹林地の保全が前提となるため店舗などの面積が足りず、Park-PFIや設置管理許可による民間参入は難しいとの意見が事業者から寄せられています。用地を取得する前に、民間事業者への聞き取りなどを行い、収益を確保しながら事業を継続できるか調査しなかったのですか。
みどり33推進担当部長
平成14年と15年に約1万人の署名を添えた陳情が提出されたことを受け、都市緑地として都市計画決定し、用地取得を進めています。貴重な自然環境を保全し、公共のオープンスペースとして次世代へ引き継ぐことは、地域の長年の願いです。令和5年から保全整備の在り方を検討し、本年2月に基本計画素案をまとめ、現在は区民意見を聴いています。
民間事業者への聞き取りやサウンディング調査は、緑地整備の方向性を示す基本計画を検討する段階で行うことが効果的だと考えていたため、土地取得の初期段階では想定していませんでした。
津上仁志議員
緑地保全を優先した経過は分かりました。しかし、収益性や施設を維持できるかを考えずに土地を取得する姿勢には疑問があります。今後は、収益性を検討せず土地取得を先行する進め方をやめるよう求めます。
公園は利用料収入がなく、財政負担が重くなりやすいため、税外収入が重要です。この緑地は駅から遠く駐車場もなく、利用者が周辺住民や一部の活動団体に限られる可能性があります。約18億8,000万円を投じて取得を続ける中、事前の調査なしに、集客が難しい立地で民間事業者が参入すると見込んだ根拠は何ですか。
みどり33推進担当部長
地域の陳情を踏まえ、都市緑地としての保全を第一にしながらも、地域の利便性を高める便益施設には一定の可能性があると考えています。基本計画の検討過程で、必要な機能や配置、民間の力を活用できる範囲を整理しながら、方向性を検討してきました。
津上仁志議員
質問への答えになっていません。駅から遠く、駐車場も設けず、利用者が限られると考えられる場所です。取得前にサウンディング調査もしていないのに、なぜ民間事業者の参入を想定したのですか。
みどり33推進担当部長
土地取得の段階では事業者に聞き取りをしていませんが、現在の基本計画素案をつくる過程では個別に聞き取りをしています。事業者から見ても、駅から遠いことや周辺の土地利用から、集客は難しい面があります。一方、烏山通りを挟んだ向かい側にコンビニエンスストアがあり、物販が行われている状況なども踏まえています。
津上仁志議員
それが民間参入を見込む理由になるのか、なお疑問があります。Park-PFIによる初期費用の削減が期待できないのであれば、魅力的な施設を整備して集客力を高め、収益事業を最大限に広げる必要があります。区民との協働管理によって維持管理費をどの程度減らし、税外収入をどの程度確保する見込みですか。
みどり33推進担当部長
基本計画素案では、烏山通り側を緑地の入口とし、バス待ち空間、広場、便益施設などを一体的に整備して、利用の拠点にする計画です。拠点施設内の売店などのテナントに加え、自動販売機やシェアサイクルポートの導入を検討し、数百万円程度の税外収入を想定しています。
維持管理では、日頃から関わる区民が草刈りや清掃に参加し、良好な樹林環境を実現することを目指します。引き続き事業者への聞き取りを行い、参入条件や需要を把握しながら、官民連携、税外収入の拡大、維持管理費の削減について検討を深めます。
津上仁志議員
この規模の緑地では維持管理に1,000万円単位の費用がかかると考えており、数百万円の税外収入で維持できるのか疑問です。収入をどう広げるかが重要です。また、住民参加の維持管理活動に補助を出すことなどによって、かえって費用が増えないようにしてください。
基本構想では、令和7年度と8年度の2年間をかけて官民連携による公園施設を検討するとしています。事業者から収益施設の面積が狭いとの意見があるなら、エントランス広場の対象範囲などを広げ、民間事業者が参入しやすくできませんか。
みどり33推進担当部長
生き物調査では700種を超える動植物が確認されており、区内でもまとまった豊かな自然環境です。樹林地や生息環境に十分配慮した計画にする必要があります。ワークショップや緑地開放、区内大学との連携を通じ、様々な世代が緑地の魅力や機能を体験する取組を行い、意見を基本計画素案に反映してきました。
事業者が参入する区域の見直しは、緑地保全の趣旨に合う規模と配置にする必要があるため、区民の理解を得ながら慎重に検討します。多様な収益確保策に加え、等々力渓谷プロジェクトで寄附を受けた経験も生かし、緑地の魅力向上と税外収入の確保に努めます。
津上仁志議員
緑地を将来も維持するには、民間事業者が参入しやすい環境を整え、税外収入を増やすことが必要だと説明しながら、区民の理解を得てください。事業区域の拡充と収益確保に力を入れて取り組むよう求めます。